インド禅定林参拝旅行記(3)(法話第22話)

   インド禅定林落慶二周年記念法要と釈尊の聖地巡拝の旅 (平成21年2月7日~15日)
                        その3

 2月12日(木)
 午前6時30分起床。7時に朝食をとり、8時15分に法華ホテルを出発。ホテル側でお弁当を用意するはずが遅れて間に合わず、やむなく15分遅れで出発。バスで一路チトワン公園に向かってひたすら走る。途中車内で、水を加えるだけで出来る非常用の「おにぎり」をいただく。なかなかの味である。
 ちょうどお昼ころ、峠に差し掛かり、道端の食堂、いわゆる峠の茶屋で小休止。そこで結婚式を迎える新郎新婦の一行に出会う。幸せそうな花嫁を囲んでみんなで写真をとる。花嫁は無口であまりしゃべらず、ただ微笑んでいる。花嫁の叔母らしき女性がもっぱら応対していた。
 
午後1時半頃、チトワン公園、アドベンチャーリゾートに到着。木造のコテージ、電気、水道は時間制限。もちろんテレビは無いし、お湯も出ない。ローソク明かりに蚊取り線香の煙。食堂で遅い昼食をとり、午後2時45分、いよいよエレファンとサファリに出発。20分位でエレファントサファリの出発地のサッカー場に到着。10頭ほどの象が待ちかねている。象の背中はずいぶん高い。木で組んだ乗り場から4人ずつ象の背中に固定された四角い籠のような乗り台に乗り込む。象が歩き出すと結構揺れるので、しっかり掴まってないと振り落とされそうになる。
 

午後3時15分、乗った順に象は林の方を目指してゆっくりと歩み始める。林を抜け、浅い川を渡り、サバンナのような草原に出る。野性のサイが見える。残念ながらトラやライオンにはお目にかかれなかった。象の背中に揺られ、山林や草原を巡ること約1時間30分。やっともとのスタート地点に戻る。
 午後6時30分、ホテルにて夕食。
 夕食後、地元の「タルダンス」という踊りを観に出かける。「タルダンス」とは、戦闘の前に士気を鼓舞
する為の踊りのようである。男性のみ14~5人が輪になって、木の棒を武器に見立てて振り上げたりぶつけ合わしたりしながら、回って踊る。とてもリズミックで軽快な踊りである。また男性と女性に扮した男性が一人ずつ、なにやら言い寄っては逃げる、恋のゲームのような踊りもあった。

2月13日(木)
 午前6時30分モーニングノック。7時朝食。8時出発。カヌーが置いてある川辺までバスで移動。8時20分2艘のカヌーに分乗して川下りのスタート。岸辺に寝転んでいるワニや羽を広げている孔雀、空を飛び交う色鮮やかなキングフィッシャー(かわせみ)という鳥を観察する。30分ほどでカヌーの川下りは終了。陸地に上がり、十数頭の象を見物。象にもおとなしそうな象から、気が荒そうな象まで、性格がいろいろな象がいる。
  
 午前11時、ホテルにてちょっと早い昼食をとり、11時30分チトワンのバラトプル空港へ出発。空港にて待たされること2時間。待っても待っても乗るべき飛行機が来ない。
 午後3時25分、19人乗りのプロペラ双発機にてネパール、カトマンズ空港に向けて出発。
 午後3時45分、カトマンズ空港着、標高約1300メートル、眼下にはゴルフ場のようなものも見える。空港から大急ぎでボダナート「眼玉寺」(めだまでら)を見学。夕闇迫る旧王宮広場にあるお店にて少し買い物をして、午後7時20分、ソルティ・クラウンプラザホテルに到着。ホテル内のイタリア料理レストランにて夕食。このホテルはなかなか素晴らしいホテルで、敷地内にはカジノまである高級ホテル。希望者は夕食後カジノへ行く。
  
 2月14日(土)
 午前6時モーニングコール、6時30分朝食、7時10分出発。世界最高峰エベレストを一望するヒマラヤ遊覧飛行へ。カトマンズ空港から双発のプロペラ機に乗り約1時間の遊覧飛行コース。真近にヒマラヤの山々をを見ることができる。中でも標高8,848メートルのエベレスト(チベット名:チョモランマ)は圧巻。天気に左右されるこのフライト。当日は天気にも恵まれ、山々がきれいに見れました。
 ガイドに聞いた話ですが、冬になるとチベットからこのヒマラヤを飛び越えてネパールやインドに飛んでくるツルがいるという。その名は「アネハツル」。自然生物の営みには驚かされます。
 
 長かったインド、ネパールの旅もこれでおしまい。カトマンズ空港よりシンガポール経由にて帰国の途に着きます。

2月15日(日)
 午前7時過ぎ頃、成田に無事到着しました。

2009-08-02 信州別所の古寺古塔と「天地人」ゆかりの地を巡る旅(法話第23話) インド禅定林参拝旅行記(2)(法話第21話)
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